飛行機苦手な陸マイラーサラリーマン

2017年SFC解脱 外資系の会社に勤め海外出張は好きだが飛行機揺れると冷汗が止まらないサラリーマンの飛行機・滞在記をメインに扱っております

ドライビングを科学する。自動車会社テストドライバーも読んでいる本を紹介

ANA SFC修行も休止しており、せっかくなので自動車関係の記事も書いていきたいと思い早速先程投稿してみました。

 

早速今回はドライビングテクニック(略してドラテク)についてのお話をしていきたいと思います。

そもそも語る資格はあるのか?と思われる方もいるかもしれませんが一応経歴として自動車会社の実車実験部にいたこともあり、たまに写真や映像で流れるテストコースと呼ばれるところで時速200㎞/hでテストドライブしていたこともあります。

機械苦手なんだよねという方にもできる限り分りやすく自動車の燃費改善に向けた話をしていきたいと思います。

電気自動車の方は電費になりますが、タイヤ4つ着いている同じ乗り物なので最後までお付き合い頂けると幸いです。

燃費について

近年話題になったのは、リーマンショックで石油価格高騰とか三菱自動車燃費データ問題で話が上がったと思います。

大体ここ数年だとレギュラーガソリン1Ⅼ=120円台を行ったり来たりで、陸マイラーの皆さんなら航空会社のクレジットカードキャンペーンやクレジットカード会社本体のキャンペーンなどでもーX円/1Lで活用されているのではないでしょうか?

燃費とは

簡単に言うとガソリン1Ⅼあたり何Km走行できるかという基準になります。

Wikiにはもっと詳しく記載されているので気になる方はご参照ください。

燃費 - Wikipedia

ガソリンスタンドで給油した量とオドメーターの距離から算出される方も多いのではないのでしょうか?

カタログ燃費と実燃費

自動車雑誌やネットなどで取り上げれられるので知っている方もいると思いますが、三菱自動車のデータ問題で出ていたのはカタログ燃費についてです。

各自動車会社が平等な基準で国土交通省に報告する義務があり、日本ではJC08モードと呼ばれる走行パターンで測定します。

実燃費というのは皆さんが普段運転されて実際に消費したガソリンで計算された燃費になります。

カタログ燃費との乖離

よく耳にするのがカタログ燃費と実燃費の差が大きすぎるという事ですが、はっきり言うとJC08モードというのは普段運転するのにありえない走行シーンも想定されています。例えばエアコンつけないで停止から発進して〇〇㎞/hで走行などです。

しかもモード走行には停車も含まれてるので、停車している時はアイドリングストップという事でエンジン切っちゃう事になります。

都市部の渋滞で頻繁にエンジン切っちゃうような状況で使用する事が多い方なら、もれなくバッテリー寿命も縮むので数万円のバッテリーを購入しないといけなくなり燃費を稼ぎたいのかお財布の中身減らしたいのか良く分らない状況です。

ですのでカタログ燃費だけでは無く実燃費を踏まえた上で考えていく事が重要です。

燃費に重要なアクセルワーク

ではここから本題に入っていきます。

普段何気なく運転されている方もいらっしゃると思いますが、現在の車で必要なのがアクセルワークです。

まあ単純にアクセルの踏み方なんですが、現在の車で唯一ドライバーの技量で燃費を左右できる部分です。(エアコンやオーディオもエンジン回転に関係ありますが、操作に技量はいらいなので)

エンジンが動く仕組み

ここでもう1個覚えておきたいのはエンジンが動く原理です。

すごく簡単に言うと、エンジンの中では爆発によってピストンが動きますその爆発に必要なのが空気と燃料ですね。

小学生の時ローソク立てて、コップ被せると消えましたがちょっと穴あけると燃えましたよね。空気の中にある酸素が必要になるからです。

ではエンジンはというと、空気をエンジンに送る為に弁が着いていてその弁の開け閉めをしているのがアクセルの役目だと思ってください。

またローソクの話に戻すと、例えば大きい穴と小さい穴でローソクの火はどうだったでしょうか? 

穴が小さすぎると消えそうで、穴が大きいときちんと燃えてましたよね。

エンジンも同じでアクセルを深く踏む=空気をたくさん入れる事になりますが、その分燃料も多く使います。

燃費改善の為に急なアクセル操作は控えましょうという事はこういう原理になります。

電子スロットル

現在世の中で走っている車はほぼ電子スロットルになります。

いきなりスロットルという言葉が出ましたが、先程説明した弁になり、現在は電子制御で開閉をします。

昔の車と何が違うの?というと昔はワイヤーでアクセルペダルと繋がっていたのでアクセルを踏んだ分と同じ分スロットル(弁)が開きましたが、今はアクセルの踏んだ量をコンピューターが走行状態などを考慮して演算し信号を送ってスロットル(弁)が開く仕組みになります。

極端な線ですがイメージ図になります。

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左側が昔のワイヤ―スロットル形式で右が電子スロットルになります。

ワイヤースロットル形式は、アクセル踏んだ分だけスロットルが開きますが、電子スロットルは青線でスロットルのイメージを書きましたが現在の車のほとんどがこの様にアクセル踏み込み量が少ない時(発進や低車速走行)は、スロットルが開か内容にして無駄に燃料を使わない仕組みになっています。

もっと深い所まで行くとトランスミッションや電子制御の話も入ってきますのでここでは割愛します。

現在の電子制御はより複雑化しておりますので、多分昔〇〇乗ってたから俺運転上手いとかいうのはほぼないです。電子制御でカバーできてます。

例えばアポロが月面着陸した時のロケットの電子制御を1とすると、今のお買い物車であるコンパクトカーの電子制御でも1000倍~2000倍といっても過言ではありません。

ですので、新車買ってからあまり開く事が無いと思いますが助手席のグローブボックスにある開くのもためらう分厚いオーナーズマニュアル時間がある時に読みなおすとこんな事もあるの?と気づくかもしれません。

 

じゃあどうやって確かめるのという事になりますが、大体最近10年の車だとナビやメーターで表示されます。

瞬間燃費とかEcoマークが表示されたりで分ると思いますのでアクセル踏む時は前車や周りの状況に注意し安全を確保した上で見てみてください。

案外雑にアクセル踏んでると思います。

燃費改善とドラテク向上

さて本題に戻ります。スポーティ車に乗っていた方は車雑誌の記事やドラテク本など目にした事があり、サーキットを走ったりしたこともあると思いますが、ここでは普段の生活に車を使われる方に向けて話していきます。

ちなみにサーキットで速い=普段の運転も上手というのは100%当てはまりません。

計測器つけて走ってもらった有名ドライバーのデーター見たこともありますが雑なドライバーもいます。(速いんですけどね)

では、どういうところに注意して運転していくかという事です。

確かに一番いいのは急なアクセル操作をしないでという事になりますが、せっかく紹介するのでもうちょっと先まで行きます。

 

もう一つ燃費の他に気になるのは、同乗者などに不快な思いをさせない様に急ブレーキや急ハンドルを切らない様に運転する事も大事だと思います。

そこでその2つの動作に関わりがあるのが今回紹介したい本にもつながる荷重です。

まあ簡単に言うと何Gと重力の話です。

 

F1など見たことある人は、首に3Gや4G掛かるというのを聞いたことがあると思います。自分の体重の3倍や4倍の力が首に掛かるというやつです。

そんなこと言ったて分らないと思いますので、もう少し身近な例だと例えばちょっと信号見落として赤信号で止まったり、動物などが飛び出してきてかける急ブレーキですが皆さんその時前のめりになりますよね。大体あれでも0.3G~0.5G位です。

そう考えると3~4Gを1時間受けているF1レーサーの強靭な肉体というのが分りますよね。

 

話を元に戻します。急ブレーキや急加速で感じる荷重もちろん曲り道でも急にハンドル切ると曲がる方向と逆側に自分の体が持って行かれます。

それが車の限界を超えるとスピンしてしまうので急のつく操作は車でしない様にしましょうと言われます。

だからと言ってゆっくり操作する方もいますがそれも違います。的確な速度で操作をするというのが正しいです。

ゆっくりハンドル切って曲がれなかったら意味ないので・・・

ではどの様に車を運転するかという事で、車がどういう動きをするかイメージした事あるでしょうか?

それを分りやすく説明しているのが今回紹介する本です。

ドラテクおすすめ本

おすすめのドラテク本はこちらになります。

この本実は自動車会社の実車実験部や知り合いのサンデーレース出ている仲間内でも有名な本になります。

新となっているのは元々2000年に発売された本の改訂版となっているからです。

この本のいいところは、その名の通りドライビングメカニズムというところで、結構自動車会社に入社してから勉強した内容が分りやすく解説されています。

ドラテクと言っても難しくなく普段運転する時の心構えとして自分は何回も読み返しています。

>新車・中古車雑誌に目を通すのも楽しいですが、たまにはこういう本を読んでみるのもいかがでしょうか?

どういう人におすすめか?

曲り道や坂道があってもアクセル操作だけで一定速度(例えば50㎞/h)で走ることができない人。

周囲に迷惑が掛からないところで試してみてください。案外一般道だとできないので。